分譲住宅

分譲住宅とは

分譲中の住宅

分譲地に建てられた住宅を「分譲住宅」と呼び、土地と建物がセットで販売されます。すでに決められた区画ごとの販売になり土地の広さを変えることはできないですが、モデルハウスなどすでに建築されている物件をみてから購入できるので安心です。

分譲住宅の位置

分譲住宅の形で販売される住宅は珍しくもありませんし、建売住宅の多くはこの 分譲住宅の形態で毎年多くが建設されています。 数軒の新築住宅が同時に売り出されるのでどれにしようか迷ってしまうのですが、 北から何軒目にするのがいいか、一番奥の場所がいいか、その答にははっきりと 正解といえるものがありません。 そんな絶対的な答があったら誰もがその位置の分譲住宅を狙ってきますし、それ 以外の位置は新築のまま買い手が付かずに売れ残ってしまうでしょう。 1ヶ月や2ヶ月売れ残るのなら販売する側もそう気にすることもないでしょうが、 明らかに不利であるのが明白な物件だと購入希望者はなかなか現れず、半年以上 や長ければ1年もの間空き家のままになりかねません。 なのでそこそこ平等な条件になっていたり、マイナスポイントがあればその分 価格面で優遇して売れ残らないように工夫されています。 だから総合的に判断して「ここが一番いい、そこはダメだ」という物件はなく、 その人の考え方次第になるのです。

価格で調整

並んで建てられていても全く同条件ではない分譲住宅は、売り手のハウスメーカー も各住宅がそれぞれ違った特徴を持つことを当然把握しています。 日当たりの良い悪い場所があったり自家用車の駐車スペースが使いやすいか、 庭の広さや形状が異なっていたりと各住宅わずかな違いや大きな違いがあります。 全ての条件が優れている物件とその逆かもしれない物件が混在する分譲住宅で、 売れ残りが出ないようにみんなが納得して購入してもらえるよう、販売価格にて 調整をすることはよくあります。 おんなじ価格で条件の異なる物件を販売しようとしたら、早い者勝ちで良い物件は すぐに売れるでしょうが逆はなかなか売れません。 それに先に買った人に比べて損な取引なので、気分も良くはありません。 なのでハウスメーカーは分譲住宅の中でも販売価格に差をつけて、人気のある物件 ほど高い値段にし、その逆は値引きという感じで多少安くしています。 同じ条件の物件はありませんがそこは金額で調整しているのです。

モデルハウス

分譲住宅はそこにあった広い土地をハウスメーカーが購入し、その土地を分割して その上に何軒かの主力商品の家を建てて大勢の人にハウスメーカーの実力を見せ、 欲しがられた人達に売ることが多いようです。 分譲される土地だけでなくその近辺に集中して数箇所に似たような分譲住宅を 建築することもあるため、その場合はモデルハウスとしてちょっと長めの期間 見学されるハウスも発生するのです。 モデルハウスは新築されてから何組もの購入希望者が見学に訪れるため、誰も そこで生活をしていないうちから少しずつ劣化していきます。 これは最終的に安く販売される運命になるので、そこに目を付けるのもいい アイデアかもしれません。 ハウスメーカーは分譲住宅ごとに一軒モデルハウスとして解放するよりも、その 地域に一軒だけ見学用の住宅を用意すればいいのですし、役目を終えたら通常 よりも安めに販売価格を設定して処分してもそう損失はありません。 元モデルハウスであったことを問題にしないのなら安い買い物になるのです。